当記事は著『おつかれ、今日の私。』の書評です。
「お疲れさまです」。人に言うことはあるけど、自分にはなかなか使わない言葉。
劇的なことがなくても、毎日同じ作業を繰り返すだけでも、心やからだは疲弊します。
今日も一日頑張ったぞ、自分!と言ってあげたくなる、言いやすくなる、現代人に読んでほしい1冊です。
『おつかれ、今日の私。』とは?
『おつかれ、今日の私。』あらすじ
誰にでもねぎらわれたい夜がある
つい頑張っちゃう人必携の書をお届けします
今日の疲れは、今日のうちにさよなら
自分を慈しむセルフケア・エッセイ48篇
『おつかれ、今日の私。』感想・レビュー
Point1.上手に休むのも能力だ
つまり、インターバルがないと、ただただ疲労がたまるだけ。
休むのも能力の一つ。その通りだと思います。
「適度に」休むのは難しい。
どうしたって極端な行動をとりがちで、ほどほどに休息をとって、作業に戻るというのが苦手です。
でも、こんな自分とまだまだ長く付き合っていかなければいけないので、うまく小休止を設けながら、日々過ごしていけたらと思います。
Point2.メイクは心の鎧
ちゃんとした場にメイクをして不安がまぎれるならメイクは心の鎧ということ。
メイクは、なりたい自分になるためのものでもありますが、人と上手に関わるときの膜のような役割もあると思っています。それが「心の鎧」なのでしょう。
慣れない場、初対面の人と会うとき、しっかりとメイクします。メイクする過程で、きちんした気持ちがつくられるためでもあります。
相手はそんな自分に興味ないのだから、適当でもいいじゃんと思うときもあります。でも、隙を見せたくないという気持ちがあり、ついいっぱい塗りたくりたくなってしまいます。
反対に、気心知れた相手だと手を抜きます。この人なら素を見せてもいいかもと思えるからでしょうか。
場面や会う人に合わせて、メイクする。メイクには、人との向き合い方も表れると思いました。
Point3.無理な辻褄合わせはしない
綺麗に辻褄合わせしようとすると、たいていどこかに嘘やごまかしや無理が生まれてしまうのがわたしだ。
あまりよくない習慣があってやめた方がいいと思っている。
でも、無理にやめてそればかりに意識がとらわれ、悪態をつくようになるなら、その人にとっては継続した方がいいことなのかもしれません。
なぜやめたいのか、やめられないのか。ちゃんと考えて、納得することが大事なのだと思います。依存レベルなら人に相談するしたり、カウンセリングを受けるのも一つの手かもしれないですね。
『おつかれ、今日の私。』の著者について
東京生まれ東京育ちの日本人。作詞家/コラムニスト/ラジオパーソナリティ。
TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」、ポッドキャスト番組「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」のパーソナリティとして活躍中。
『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』で第31回講談社エッセイ賞を受賞。
『おつかれ、今日の私。』の感想・まとめ
ちょっぴり凹むことがあり、自己嫌悪に陥っていたころ。
ずっと積読していたこの本に慰めてもらおうと思ったら、今ほしいことばをくれました。
へばっていても文字を読む元気があるうちは、私はまだまだやっていけそうと思えた今日この頃です。
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