旅心地になれるエッセイ 3選

おすすめエッセイ

お盆休みも残りわずか、
いかがお過ごしでしょうか?

私は外は暑いという理由で部屋に引きこもり、
積読を減らしていました。
(つまり通常運転です)

遠出を考えていた方には、
地震や台風が重なって
外出しずらい状況かもしれませんね。

そんなときは旅をしている気分になれる
エッセイたちはいかがでしょうか。

ベルリン暮らしを追体験できる『こんな夜は』

古いアパートを借りて、ベルリンに2カ月暮らしてみました。土曜日は青空マーケットで野菜を調達し、日曜日には蚤の市におでかけ。窓の外から聞こえるストリートの演奏をBGMに、読書をしながらお茶を飲んだり、さくらんぼのジャムをことこと煮たり。ベルリンの街と人々が教えてくれた、お金をかけず楽しく暮らす日々を綴った大人気日記エッセイ。

2011年、震災が起こった年の内容で、
それを悼むお話も多かったです。
エッセイを読むと歴史や過去を
それとなく振り返ることができます。

小川糸さんはベルリンに
長く滞在することが多いようで、
ヨーロッパ各国のエピソードを味わえます!

パリのメトロのお話。
外国だと駅周辺や地下の通り道で、
演奏している人を見かけます。
パリはオーディションしてちゃんと選んでいるそう。

また、ベルリンは芸事に富んでいる印象です。
ピアノコンサート、サマーナイトオペラ。
どれも行ってみたい!

ヨーロッパは芸術との距離が近くて、
親しみやすい感じがいいです。
この本を読んでいる最中、読み終わった後は、
クラシックがすごく聴きたくなります!

旅に出れない時は本の中を旅しようという
話題が作中であり、
気になる本がいくつか紹介されてたので
読んでみたくなりました!

クロード・K・デュボア(著) 小川糸(翻訳) 『わたし、ぜんぜんかわいくない』
ベルティーナ・ヘンリヒス (著) 中井 珠子 (翻訳) 『チェスをする女』
大島真寿美(著) 『ピエタ』
小川糸(著) 『蝶々喃々』

「喋々喃々」=男女が楽しげに小声で語り合うさま。東京・谷中の小さなアンティークきもの店を営む栞。ある日店に父親に似た声をした男性客が訪れる――。
少しずつふくらむ恋心や家族との葛藤が、季節の移ろいやおいしいものの描写を交え丁寧に描かれる。

「蝶々喃々」という言葉を初めて聞きました。
男女が親しげに小声でおしゃべりをする
様子だそうで、文字面がなんだか素敵です。
あらすじも気になります!

本を読んで、
また読みたい本が増えてしまう・・・。
本好きにはきっとよくある現象ですよね?

旅に距離や時間は関係ない?『旅ドロップ』

海外への旅(パリ、ローマ、フランクフルト……ロシアとアフリカ)、そして国内の旅。でも、初めて入るデパートの食品売り場にも、一冊の本の中にも旅はある。小さな物語のような珠玉のエッセイ37篇のほかに、旅をめぐる三篇の詩も収録した心に沁みわたる一冊。

江國香織さんの柔らかな日本語、
ゆったりとしたリズムで書かれた
旅のエッセイです。

遠出だけが旅じゃない!
日常から少し離れて見方を変えれば、
見えるものや感じることは違ってきます。

外国、日本国内、思い出のデパートでも
旅をしたように感じられる・・・。
新たな発見や出会いがあれば
それは旅になるのかもしれません。

音は融通無碍だ。
目に見えないから、
部屋じゅうに漂う。
そこらじゅうを満たす。

たとえば、海外のラジオを流せば
そこは外国になります。

音は響き、部屋中を満たします。
映像や写真と違って枠がなく、
境目があいまいな様子は
「はみだしている」感じが
するかもしれません。

今は手軽に海外のラジオを聴けるので
少し試してみました。
夜なのに朝の挨拶からはじまり、
馴染みない言語のニュースが流れ、
違和感がありました。
まだその時刻、その土地に慣れていない、
旅先に降り立った時の心地がしました。

この本を読んで、日帰り旅行で
「旅」という言葉はあまり使わないけど、
時間や距離など関係ない
と思えるようになりました。

近場でも新たな刺激は
まだまだあるかもしれませんね。

心のままに旅をする『ももこの世界あっちこっちめぐり』

ああ素晴らしき、この世界! スペインでガウディにキュンとして、バリ島で毎日ナシゴレンを食べ、父ヒロシと長年の憧れグランドキャニオンに飛び……。行く先々で思いもよらない出会いやハプニングがある。それがももこの旅。一九九六年五月から約半年間にわたって世界じゅうをめぐった記録を、感動も驚きも尾籠な話も全部ひっくるめて綴る、抱腹絶倒、伝説の旅エッセイ。

さくらももこさんはこちらが初読です。
本当にアニメ主人公と同じような喋りで、
イラストも同じなんだなと初めて知りました。
父はヒロシです。

時計を求めてパリへ。
シャンデリアを求めて島へ。
買った絵の画家さん本人に会いに行く。

すごく行動力があって楽しそうです!
自分の欲求に正直で、
ガイドさんに素直に頼れるの素敵ですね。

私も欲求にまかせて旅に行きたいです。
特にベネチアングラスは見てみたいし、
バルセロナの街並みは芸術に溢れていて
興味深いです。

ピエール・ラニエという
フランスの時計ブランドを
初めて知ったけどほんとに可愛い!
ネット検索したら、
さくらももこさんデザインの
時計やグッズを現在は販売しているようです。

1996年から旅した記録を
当時の『non-no』に載せていた、
内容は結構前のものです。
それでも旅の思い出は色褪せないし、
いつ読み返しても
惹かれてしまうものがあります。

まとめ

どこか1国だけの記録ではなく、
いろんな国の滞在記をまとめたものを
集めました。

『こんな夜は』や『旅ドロップ』では、
旅をせずとも旅心地になれる方法も
載っています。

外出の予定はないけど、どこか行きたい。
そんなことを思っているときは、
ぜひ読んで実践してみてくださいね。

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