涙なしには読めないライトノベル 3選

おすすめ作品

こんにちは、なみです!

時折無性に泣きたくなることはありませんか?
泣くことはストレス発散にもなり、
私は定期的に泣ける本を摂取しています。

今回は涙なしには読めない
ライトノベルを紹介します!

人と手紙を通して自我を得る『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

 『自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)』その名が騒がれたのはもう随分前のこと。 オーランド博士が肉声の言葉を書き記す機械を作った。 当初は愛する妻のためだけに作られた機械だったが、いつしか世界に普及し、それを貸し出し提供する機関も出来た。 「お客様がお望みならどこでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」 物語から飛び出してきたような格好の金髪碧眼の女は無機質な美しさのまま玲瓏な声でそう言った。

アニメから見て、比較したくなったので
小説を読んでみました。

アニメと小説では、
キャラクターの印象が結構違います!

ギルベルトが大分堅物で、にぶい。
真面目で、視野が狭いともいいます。

ヴァイオレットはより命令でしか動けない、
自我が薄い印象です。
映像より容姿が想像しにくいため、
客観的に美人だというのが強調されています。

小説では、ヴァイオレットが
拾われるまでのところも書かれていて、
どうしてこのような性格になったのかが
少しわかります。

自己防衛反応が鋭く、
最初から殺しができて、
その行動に抵抗感がないように見えます。
誰にも強制されず、疑問を持たずに動ける。
性格が破綻している感じがします。

最初から第三者視点で描かれていて、
ヴァイオレットがどのような素性なのかが
分りません。
美しい人形のようで、人とずれている。
寂しげな雰囲気をまとっている
理由も不明です。
徐々に経歴や事情が明らかになっていきます。

人の機微がわからなかった。
「美しい」や「愛してる」を
知らなかった少女が、
人間らしくなっていくのに感動します。

アニメの記憶をなくして、
読み直したいと思った作品です!

戦争は最悪だ『86―エイティシックス―』

サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。 そう――表向きは。 本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!

同じ国に住みながら、国民から
人として扱われない<86>。

彼らは、かつての戦争で人間が作った
無人兵器<レギオン>と戦わされます。

最悪の環境で、
整備が行き届かない兵器に乗せられ、
終わりが見えない戦いを続けます。

誰に褒められることもなく、
むしろ差別され続ける。
無意味で、無価値で、
ただ今日を生きるためだけに戦っています。

<86>のなかでも百戦錬磨で
死神と言われる少年・シン。
幾度もの戦いで生き残り続け、
仲間の死に慣れていく。
そのうち仲間の死を最後まで見届ける役割を
担うようになります。

過酷な環境。生き残った者の責任。
自分の特異体質。つらい過去。
辛すぎて、哀しすぎて、
何にも動じなくなりました。

そんな<86>に指示を出すのは
国の中心部で優雅に暮らすエリートたち。

とはいえ、戦場をろくに知らず、
軍に所属しながら、怠惰で無責任。
<86>の死を何とも思まわない
人間たちです。

だけど、軍の今の在り方を良しとせず、
<86>の立場を変えたいと望む
少女指揮官がいます。

心優しい指揮官と、死神の戦士が
通信越しで育む関係。
想いを寄せ合っていく
二人の関係は見逃せません!

敵に勝っても、負けても、
希望が見えない状況。
戦争の愚かさ、人間の汚さを
見つくした少年たちが何を思って戦うのか。

もしこの先、無人兵器が
普通に使われるようになっても、
人の意志は戦場にあり続けるのかもしれないと思いました。

どこの、どんな生き物も、ただ楽には生きられない『ノーゲーム・ノーライフ』

ニートでヒキコモリ、だがネット上では都市伝説とまで囁かれる天才ゲーマー兄妹・空と白。世界を「クソゲー」と呼ぶ二人は、ある日“神”を名乗る少年に異世界へ召喚される。そこは神により戦争が禁じられ、全てがゲームで決まる世界だった――そう、国境線さえも。二人のダメ人間は、異世界で人類の救世主となりえるのか?

ゲームですべてが決まる世界に
転移させられた兄妹。

不登校、無職。
引きこもり。コミュ障。
ブラコン、シスコン。
人として欠陥がある二人ですが、
ゲームだけは最強です!

現実世界では、いいことなしの二人が
異世界で無双します!

魔法があり、異種族がいる世界で、
人類種は特別な力を持たず、最弱です。
存亡の危機にある人類種は、
異世界からやってきた二人に希望を委ねます。

異世界転移で得られるような
特典やスキルは特になし。
最弱ゆえの卑屈さで、知略で、
人類は戦います!

ところで、こんな世界はなぜできたのか。
物語開始時より何百年も前、
とある人類種と機凱種の出会いに
さかのぼります。
その様子が描かれる第6巻は
何度読んでも泣いてしまいます・・・。

最強に見える種族が、
かかえる苦悩やもどかしさ。
どんな最強な生き物も
ただ楽に生きることはできないのかも
しれないと思いました。

まとめ

ライトノベルくらい幸せな世界を見たい!と
思うときもありますが、
どんな世界でも苦痛はあります。

辛い過去。待ち受ける苦難。重すぎる責任。
救いがなくて。希望がなくて。
哀しくなりますが、
目をそらすことができない。

現実とは遠いところにいる
彼らの幸せを願って、
涙流しながら
一緒に読んでくれる人はいませんか?

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