あなたにあった1冊 No.27

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今回おすすめする1冊はこちらです!

自分も誰も信用できない。それが彼女の日常?『ガラスの殺意』

あらすじ

「憎きあいつを殺したのは……私!?」二十年前に起きた通り魔事件の犯人が刺殺された。
警察に「殺した」と通報したのは、同じ事件で愛する両親を失った女性。
だが、彼女はその現場から逃げる途中で交通事故に遭い、脳に障害を負っていた。
警察の調べに対し、女性による殺害の記憶は定かでない。
復讐は成し遂げられたのか、最後に待つ衝撃の真相とは?
驚愕の長編サスペンス・ミステリー!

おすすめポイント

●まさか記憶障害の女性が容疑者に⁉
自分の年齢も思い出せず、
行動は説明できず、
弁護ができない。
そんな女性に人を殺すことは可能なのか??

●容疑者を取り調べる女刑事は
母親の介護をしている。
自分でやるのも、人にまかせるのも、
複雑な気持ちはぬぐい切れない・・・。

サスペンス小説で、
記憶障害を取り扱った作品は
はじめて読みました。
(ドラマやアニメではよく見ていた)

それも、記憶障害者視点で、
内面が描かれているのは新鮮です!
自分がついさっきまで
何をしていたかわからない。
誰を信用していいかわからない。
頼りになるものがない状態で、
日々生きるのは本当に苦しそう、
大変そうです。

支える人も度々自分を忘れられて、
疑われて。
その状態で側にいつづけるのは
覚悟がいりますね・・・。

記憶障害をもつ人の視点、
読むたびに主人公の年齢が変わっているので
読者も困惑します。
続きが気になり、没頭して読める作品です!

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