あなたにあった1冊 No.46

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今回おすすめする1冊はこちらです!

贅沢で満たされないイタリアの暮らし『冷静と情熱のあいだ』

あらすじ

恋する全ての人に捧げる恋愛バイブル。純粋で切ない珠玉のラブストーリー!

2000年5月25日ミラノのドゥオモで再会を約したかつての恋人たち。江國香織、辻仁成が同じ物語をそれぞれ女の視点、男の視点で描く甘く切ない恋愛小説。

おすすめポイント

●イタリア暮らしの描写が細かい!
素敵な生活を脳内に描けます・・・。

●辻仁成と江國香織の交互連載で
書き上げられた恋愛小説!
両方読むと、
男女それぞれの視点で楽しめます。

たぶん江國香織さん初読の作品です。
素敵なタイトル何選!みたいな投稿で、
Twitter時代に見かけました。
※現:X

冷静と情熱のあいだ・・・。
冷たいと熱いのあいだは、
ぬるいとも言えますよね。

ぬるま湯につかったような、
ゆったりとしたあたたかい空気を
作品全体で感じられます。

女性の生活が羨ましすぎる!!

好きなお店で週3で働く。
まだ明るいうちにお風呂に入る。
あいてる時間は読書に没頭する。
素敵な彼氏に甘やかされる。

とても満ち足りた生活を
送っているように見えます。
ただ、その暮らしに熱はないのです。

女性はなぜ満たされないのか。
原因は忘れられない男性と
その彼と交わした約束があるためです。

ロマンチックで切ないお話でした!

こちらは男性視点のお話です。

修復士という珍しい仕事をしていて、
その仕事の意義についても
少し描かれています。

女性視点のRossoは
抽象的で同じような日々が続いているので、
時間の進みがわかりにくいです。

Bluの方が具体的で、
Rossoではわからなかった部分が
はっきり輪郭を得ていくような気がします。

どちらから読んでもいいですが、
私はRossoから読むのが好きです。

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