あなたにあった1冊 No.50

サービス・イベント

こんにちは、なみです!

選書サービスをご利用いただき、
ありがとうございます。

今回おすすめする1冊はこちらです!

人情あふれるちょっと不思議な短編集『まぼろしのパン屋』

あらすじ

朝から妻に小言を言われ、満員電車の席とり合戦に力を使い果たす高橋は、どこにでもいるサラリーマン。しかし会社の開発事業が頓挫して責任者が左遷され、ところてん式に出世。何が議題かもわからない会議に出席する日々が始まった。そんなある日、見知らぬ老女にパンをもらったことから人生が動き出し……。人生逆転劇がいま、始まる!
他、神戸の焼肉、姫路おでんなど食べ物をめぐる、ちょっと不思議な物語三篇。

おすすめポイント

●痛快でどこか優しい人情噺!
読後はどこか心が軽くなります。

●グルメが前面には描かれないけれど、
日常に寄り添う食べ物がいい仕事をします!

美味しそうな表紙に惹かれて手にとった
私にとって、松宮宏さん初読本です。

でも、昨今見るグルメ本ほど、
美味しそうな料理が
全面には出ていませんでした。
ドラマ:グルメ=8:2の割合でしょうか?

なんとなく昭和な雰囲気を感じる
人情をテーマにしています。

現実味がない、
まるで白昼夢を見ているかのような
場面もあり、
小説らしい虚構が楽しめます!

私のお気に入りは、
「ホルモンと薔薇」です。

腸を専門とする外科医の男性が
居酒屋でホルモンをたのみ、
手術の楽しさ、腸の美しさに
思いを馳せながら飲むだけの
なんてことない日常のお話です。

なんだか皮肉が効いている設定で、
シュールな面白さがあります!
また、先生が腸大好きなところが
共感できず笑えました。

どのお話も名言があって、
感心させられることがあります。

きっとどれか心に沁みるはず!

気になったらぜひ読んでみてくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました