あなたにあった1冊 No.54

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こんにちは、なみです!

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今回おすすめする1冊はこちらです!

音の豊かさに触れる『羊と鋼の森』

あらすじ

ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。
ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った物語。

おすすめポイント

●調律師が主人公のお仕事小説!
憧れの仕事も容易ではありません!!

●音楽がテーマでも新鮮な切り口!
「音」そのものの魅力に
気づくことができます。

音楽をテーマにした
芸術小説は数ありますが、
こちらの主人公は調律師。

演奏家ではなくピアノを整備する人に
焦点を当てた少し新鮮な作品でした!

私は音楽を習った経験がないので、
音の良し悪しは分かりません。

演奏を聴き比べれば
なんとなく好き嫌いがあるくらいで
多少音がずれていても
違和感を持つことはないでしょう。

調律師に求められるのは、
ピアノの音高を
正確に出せるようにすること。

でも、ピアニストごとに求められる音は
違うのだとか。

やわらかい、かたい。
つよい、よわい。
きっと他にも色々あるでしょう。

単に一律の音高に
調整すればいいわけじゃないみたいです。

新人調律師の外村は、
ピアノの調律に魅了され、
仕事に就いた後も
日々調律の修行をします。

ピアニスト、お客様に
求められる音がわからなくて、
苦労することも多々あります。

でも、先輩たちが仕事に臨む姿勢、
ピアニストたちが音楽と真剣に向き合う姿に
感化され、成長していきます。

大きな事件は起こったりせず、
心が凪ぐような優しい作品です。

新たな学びを得つつ、
穏やかな気持ちにさせてくれました。

まとめ

音楽をテーマにした作品は好きですが、
大体はコンサートで
賞をとることを目的した
音楽家の葛藤を描いた作品が多いです。

音楽家と調律師では、
楽器へのアプローチが
全然違っていて面白かったです。

どの立場でも楽器を慈しむ姿は素敵です。

あと、調律師のような
道具一つで仕事をするような人には
憧れます!

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