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生涯忘れられない結末⁉隠された真実とは？『リバース』
あらすじ
深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある”闇”があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。
おすすめポイント
●人の過去を暴く、後ろめたさがありながら、
好奇心は止められない！
告白はどんどん深く、暗く･･･。
その言葉に耳を傾け、没入していきます。
●衝撃のラスト!!
イヤミスの女王のなかでも
異色の作品？
本作は湊かなえさんの作品で、
人によっては、イヤミスです。
これを読んで「スッキリ」した気分になれるかは
正直ビミョーかもしれませんが、
伏線の張り方が見事でミステリーとしては
すっきりと納得いく作品です。
一人の男の告白がメインになりますが、
何度か読み手の予想を覆される
どんでん返しがあります。
この線はもうないだろうと
思わせながら、
やっぱりこっち⁉
と思わせる読者を右往左往さえる文章が
湊かなえさんらしく好きです。
そして、相変わらず人のドロッとした
きれいじゃない感情を描くのがうまい！
生々しくていやになるけど、
非難できない。
人の欲や業を追求しています。
まとめ
ミステリーのネタバレになるので、
あまり詳細は書けませんでしたが、
心理描写が素晴らしい作品です。
人が落ちていく、沈んでいくさまを
好んで読むのは人としてどうなのだろう
と思いながらも、暗い気持ちに寄り添いたくなるのも
読書の醍醐味だと思っています。
この結末に納得いくか、
嫌な気持ちになったか、
ぜひ感想をお聞かせくださいね。
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