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存在しない幻の花からたどる真実『夢幻花』

あらすじ
「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない――」by東野圭吾
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者である孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップする。
それを見て身分を隠して近づいてきたのが、警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。ふとしたことから、その弟で大学院生の蒼太と知り合いになった梨乃は、二人で事件の真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた……。
おすすめポイント
●追いかけるなと言われると
追いかけたくなるに決まっている!
謎ばかりの黄色い花。
一体、どこで生まれて、どこへ消えたのか・・・。
●捜査のなか、
不審な行動をとる人物が複数人でてきて、
なにを信じていいかわからなくなる。
渦巻く疑念。
人間関係が複雑になって、面白い!
東野圭吾さんの作品は人間ドラマが面白い!
キャラクターが個性的で
情にあふれている。
たとえ、悪人や犯人であっても、
人情が垣間見える。
悪人が最初から悪人ではないことがうかがえて、
それぞれの人生が見えるのが、
作家さんに愛されて
生まれてきたキャラクターなんだなあと思えます。
ミステリー部分は意外性をついてきたり、
ハッとさせられる部分があって、
どこまでが創作なんだろうとつい調べたくなります。
まとめ
ミステリー小説のなかでも、
東野圭吾さんは「人」を大事にしていて、
ロジックに固執しすぎていないところがいいなと思います。
人間、常に理性的なわけでも、
合理的に動けているわけではありませんもんね。
本格ミステリーを求めている人にとっては、
ちょっと味気ないかもしれませんが、
人間ドラマとミステリーのバランスが絶妙です!



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