原田ひ香おすすめ小説 3選

おすすめ作品

こんにちは!
3度の飯と同じくらい本が好きな
なみです。

これまで投稿を見ていただいた方は
すでにお分かりかもしれませんが、
私はごはんを食べることが好きで
食事の描写が素敵な本に惹かれやすいです。

とくに原田ひ香さんの作品は
ごはんの描写が丁寧でリアルに感じます。

読んでいてお腹が空いてきてしまうので、
読む時間帯には注意が必要です・・・。

×図書館『図書館のお夜食』

東北の書店に勤めるもののうまく行かず、書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、開館時間が夕方7時~12時までで、そして亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば本の博物館のような図書館だった。乙葉は「夜の図書館」で予想外の事件に遭遇しながら、「働くこと」について考えていく。

すべてをさらけださなくてもいい。
ちょうどよい距離感で、
美味しいご飯を食べながら、
語り合いたい夜がある

図書館にある食堂。

本に出てくるごはんが食べられる
こちらの食堂は、
図書館利用者も、図書館員も利用できます。

実在する本の題名と
登場するごはんがいくつか描かれています。
出てくるごはんはどれも素朴で
ほっこりするようなものが多めです。

読んでいて気になったのは
『向田邦子の手料理』にでてくる
【ままや】さんのごはん。

人参ごはんのようで、
にんじんと油揚げのみの
シンプルなごはんです。
(実際作ってみたら、
にんじんの甘さを存分に味わえて、
美味しかったです!)

仕事の合間に、仕事終わりに、
本好きの職員たちが集い
本に出てくるごはんを食べるなんて。
話が弾むこと間違いないですね!

蔵書の価値。
それら財産を守り、管理する図書館員たちの
使命について知ることができる作品です!

×古本店『古本食堂』

美希喜(みきき)は、国文科の学生。本が好きだという想いだけは強いものの、進路に悩んでいた。そんな時、神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父の滋郎さんが、独身のまま急逝した。大叔父の妹・珊瑚(さんご)さんが上京して、そのお店を継ぐことに。滋郎さんの元に通っていた美希喜は、いつのまにか珊瑚さんのお手伝いをするようになり……。カレーや中華やお鮨など、神保町の美味しい食と心温まる人情と本の魅力が一杯つまった幸せな物語。

神保町の古書店を舞台に、
2人の女性の視点で話が展開します。

町の雰囲気と人が優しく、
穏やかな気持ちで読めました!

神保町に行ったことがある人は
町の様子を思い浮かべながら。
行ったことない人は
本と美食あふれる町に思いをはせながら
読むことができます。

古書店に持ち込まれるお弁当やお寿司。
町中で食べるカレーにグラタン。

実在する本について語り、
美味しいごはんを食べる空間。

とてもあたたかく素敵な空間です。

古本や古書店の価値を
見直すこともできました!

×見守り屋『ランチ酒』

泣きたいときもあるけれど、食べて、飲んで、生きていく!
疲れた心にじ~んと沁みる、珠玉の人間ドラマ × 絶品グルメ小説。

犬森祥子、バツイチ、アラサー、職業は「見守り屋」。営業時間は夜から朝まで。
様々な事情を抱える客からの依頼で人やペットなど、とにかく頼まれたものを寝ずの番で見守る。そんな祥子の唯一の贅沢は、夜勤明けの晩酌ならぬ「ランチ酒」。
別れた夫のもとで暮らす愛娘の幸せを願いながら、束の間、最高のランチと酒に癒される。
腹の底から生きる力が湧いてくる、絶品五つ星小説!

夜勤明けのごはんとお酒の描写が
とても美味しそうに見える作品です。

主人公は見守り屋。
夜通し対象を見守り、側にいるお仕事です。

それは人間ドラマを見ているよう。

とくに身動きするわけではありませんが、
どのように展開されるかわからない
人の家の物語を一晩中横目で見ているのは
気力と体力がいると思います。

そんなお仕事のあとの1杯は
きっと格別でしょう!

作中に登場するお店は
明言されていませんが、
現実にあるものたちみたいです。

例えば、ある日のランチ酒は
ラムチーズバーガーとブルックリンラガー。

仕事明けでガッツリめが多いです。

仕事終わりのごはんとお酒は、
十分にエネルギーを補給できる
胃と心に染み渡るようなものがいいですね!

お疲れのときこそ、読んでほしい1冊です。

まとめ

原田ひ香さんの作品は
仕事の大変さと尊さを伝えるものが多いです。

日々、仕事し生きるだけでも人は消耗します。食事はエネルギーを補充するだけでなく、
疲れをいやし、心を回復させる。

さらに本などのエピソードがあれば、
より食事に価値を見出すことが
できるでしょう。

ともに食事する人もいれば、
話題にもなり、
楽しい時間になるかもしれません。

仕事や食事がつまらないときこそ、
今を見つめなおせるおすすめの作品たちです!

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