あなたにあった1冊 No.33

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今回おすすめする1冊はこちらです!

教師のためらいない残虐な行為の数々・・・でも目が離せない異常性『悪の教典』

あらすじ

晨光(しんこう)学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし彼は、邪魔者は躊躇なく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。学校という性善説に基づくシステムにサイコパスが紛れこんだとき──。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作。

おすすめポイント

●あらすじでわかる通り、
この作品で起こる事件のすべては
主人公である教員に起因します。

その異常すぎる思考は
怖いもの見たさで
つい読み進めてしまいます!

●過激な内容に要注意!
でも、緻密な仕掛けと心理描写には
どこか説得力があります。

どちらかといえば、
あまり人に勧める本ではないと思います。

登場人物はほとんど醜いし、
歪なクラス、学校の内情は読んでいて
気分がよくないです。

でも、また読みたくなるような
中毒性をもっている作品です!

その理由のひとつは、
主人公である教員・蓮実のキャラクター。

彼の過去がしっかり描かれていて、
精神構造は理解できないながらも、
一貫した主義主張があるように思います。

教員としての外面はいいですが、
独善的で極めて冷酷。
どんなに親しくしていた人でも、
容赦なく排除する。

完全な悪は、
もうただのキャラクターとして
見れてしまうので、
私はフィクションだと思って
恐怖を感じながらも、興味深く読めました。

終わり方も秀逸で、
少し後を引くこわさが
私は好きです笑

学校を舞台にした闇、
サイコパスの思考に興味があれば、
ぜひ読んでみてくださいね!

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